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雑感

2017年1月28日 (土)

ネジ式連結器

手元にあるHO欧州型車両製品のネジ式連結器を取り出して並べてみました。

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左から、ロコ、リバロッシ、リリプット、ブラーヴァ、LSモデルスです。

メーカーによって随分と形や大きさが違いますが、どうしてなのでしょう?本物もこれくらい種類があるのでしょうか?

この中では、ロコやLSモデルスのが見慣れた形のように思います。

しかしそれにしても、何百トンもある列車を、こんな細い鉄棒で引っ張っているのかと思うと信じられない気分になりますね。


2017年1月23日 (月)

小田急線の車内電光掲示板の字体

通勤電車の中で、ふと見上げたドア上の行き先電光掲示板の字体が明朝体風?だということに気づいてちょっと感動。

画素数の少ない電光掲示板ですから、ゴシック体だとばかり思っていたのですが、下の画像をよくごらんください。

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町田の町の丁の字の横棒の右肩とか田の字の右上肩にご注目。それから、ひらがなの「は」の字の筆遣いの味とかゴシック体ではありませんよね。

JRの掲示板が画素数はうんと高いのに味気ないゴシック体を使っているのとは対照的です。

小田急線、えらい!

気づいてなんかちょっと得したような気分になった朝の通勤時間でした。

追記;

今月発売の「とれいん」誌「蕗狩通信」は、ミシカル風Sn2シェイギヤードロコと水晶鉱石ダンプカー編成です。書店で見かけたらごらんください。

2017年1月 5日 (木)

「百年列車」と「日本の鉄道ことはじめ」入手(作者からの情報追記しました)

どちらも年が明けてから通販注文したのですが、なんと正月5日に届きました。

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「百年列車」はIORI工房の同人誌?ですね。内容前半は去年の夏にカラーコピー刷りで購入したものと同じ。だから表紙の絵が同じなんですね。前半の後、幕間のページ?があって、その後の顛末で1話となっています。擬人化の方法がおもしろくて、なかなか楽しめました。

ただ……擬人化した客車少女たちはとてもかわいいんですけど、大型ボギー客車の年増お姉さんのほうはなんか妙に絵がぎこちないのは、これは作者の趣味嗜好、性向のなせる業でしょうか?^^;

で、各車両の車両形式番号、次ページのセリフを参考に編成図に書き込んでみました。そしたら……なんで2両目の3等車が「は21」、とこれだけ形式記号がひらがななの?

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あと、後ろから6ページ目の右上の小さな白いコマはなにか文字とか書き忘れたんだろうか? もし入れる文字があったらおしえてほしいな。自分で書き込むから^^;

で、いっちゃん気に入ったのは、「そもそも列車を出すかどうかはあんたじゃなくて車掌さんが決めることよ」というセリフ。そうなんですよね。英語ではコンダクターっていうもんね。名実ともに列車運行の指揮者なんですよね。一般的に、機関士(運転手)がチーフで車掌は補佐みたいに思われているのは、個人的にとっても気に入らなかったので、このセリフ、非常に感動?しました。

それはともかく、今回の冊子は前半部分の絵にも少し手を入れているみたいですし、なんといっても綺麗な中綴じ製本にはちょっと驚きました。

「日本の鉄道ことはじめ」のほうも同時に入手。まあ、ありがちな鉄道史雑話といえばそうなんですが、鉄道開業初期の頃の話が集められているみたいでなかなか興味を惹かれたので入手。でもそのあたりになると、史実がどうか怪しいところもありますので、話半分噂話を楽しむ感じで読みたいと思っています。

ついでにですが、この本、なかなか好ましい絵柄の挿絵がたくさんあって、ページをぱらぱらと眺めているだけでも楽しめます。

2017.1.6 追記;

「日本の鉄道ことはじめ」の挿絵、どこかで見たような親しみのある絵だなあ、と思って眺めていたのですが、奥付を見て納得。映画「この世界の片隅に」の原作者、こうの史代さんでした。なんかいい本に当たったような気がします。


2017.1.8 追記:

作者に聞いてみたら、

「は21」がひらがななのは、彼女が官鉄生え抜きではなく、鉄道国有化によって買収された私鉄車だからですね 形式の付け方が元所有者毎にバラバラなのは困るので明治44年に一斉に改番されました。

とのこと。いろいろと興味深い経緯があるのですね。

それから真っ白のコマについては、

あれは場面転換の間合いコマなのであれでいいのです。

ということでした。うむ、そういうことか。

さて、次作はどんなエピソードになるのでしょうね?

2017年1月 4日 (水)

カメラ(Power Shot G1 X Mark II)新調しました


CANON Power Shot G1 X Mark II
を新調しました。

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これ、シリーズのフラッグシップ機種とはいえ、2014年3月の発売だからかれこれ3年前の機種なんですよねえ。なんでいまさらこれ?と思われるかもしれませんが、実は選択肢がなくて……

というのも、ずっと使ってきたPower Shot G12の電源がおかしくなり、ついでレンズの動きがおかしくなって、修理に出したら、もう補修部品がないので、代替品として、G9X(再調整品)を均一修理代金相当額、またはG1X Mark II(新品)を均一修理代金+追加約1万5千円(保証期間は修理品と同じ3ヶ月を適用)、のどちらかを提案します、という連絡が。

この物入りの時になんでまた、と思いましたが、カメラがなくなるのも困りますので、いろいろ調べて、自分には過剰なスペックなのは承知の上ですが、チルトディスプレイだけは絶対必要だな、という単純な理由でG1Xを選択。少し迷いましたが、G12の時に使ってたフィルターアダプタも現物交換してもらえるし重くて大きいのは仕方ないと判断。ケースもそのまま使えますし、実質的に実売価格の半額だからまあいいかと。でも予備バッテリーは互換品なので交換してもらえないですから、新しく入手しないといけないんですがこれが高価……困ったものです。

とかなんとかいいつつキャノンに連絡して、届いたカメラは確かに大きくて重いですがG12と比べると返ってコンパクトになった感じです。マクロもレンズ先から5cmの距離まで寄れるのですが、望遠端では40cm。あまり拡大した画像は撮れません。これはクローズアップレンズがほしいなあ、と考え中です。どれくらいの番数のがいいのでしょう?

交換アクセサリーのフィルターアダプターが届いたら、バッテリーと一緒に入手することにしようかと思っています。

2017年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます。この模型つくってみたいですね

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよしくお願いします。今年はもうちょっとたくさん楽しい模型をつくりたいですが、さてどうなるか。

ところでテレビをつけたら、バックトゥーザフューチャー3が放映されてました。モデラーとしては、バックトゥーザフューチャー3といえばこれですよね。

この模型、ほんと良くできていると思います。こういうテイストの模型をつくりたいものだなあ、とおもいますが、それって、やっぱり鉄道模型のメインストリートからは無茶苦茶にずれてるんでしょうね。でも、気にしない気にしない。こういうのが心底好きなんですから^^;

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2016年12月14日 (水)

「作る!超リアルなジオラマ」入手

なんか評判がいい?みたいなので、入手してみました。なにかあたらしい技法とかあるかなあと思いまして……

感想は、とても丁寧につくり方のアイデアや工具が解説されていて非常に参考になる本でした。これからジオラマ工作をしてみたいという人にはおすすめの本だと思います。

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記事のなかでも収納のことについては興味深いです。やはり作品が溜まってくると大変みたいですが、まあ、プロ?ですから貸し出し用商品在庫管理みたいなものなのでしょうね。

この作者の作風はストーリー?シーン背景?がしっかり設定されててとにかくリアリスティックという王道的な作品なので万人受けするし評価も高いのは当然ですね。でも自分みたいなちょっといいかげん&おちゃらけ、でもそれなりに世界を構成したいというタイプには、参考にしたくてもできないところやもっとこのあたり知りたいんだけどなあ、というような、隔靴掻痒感もありました。

しかし、であります。これほど才能の差というものを感じさせる本もないと思ったりもしました。ここはこれをこう使ってこうすると簡単にできるんです、ってさらっと書いてあるんですけどねえ、あなた、そこができないんですよ……

特に、この本で紹介されているようなテクニックや制作の過程など、私のように老境に入っちゃうと最初から挑戦するのが物理的精神的体力的気力的に完全に無理なステージのものなのでありまして、ジオラマ作りとか模型工作なんてのは、若い人たちの特権的趣味なんじゃないのかな、と思った次第でありました。

それはともかく、カバーをとると、表紙に大きく薄い文字で

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って書かれているんですが……これ、なんなのだろう?

2016年11月16日 (水)

「三省堂図解ライブラリー 19世紀の鉄道駅」

「三省堂図解ライブラリー 19世紀の鉄道駅」という本を借りてみました。イラストも美しくて楽しい本だと思います。

エジプトのピラミッドとか中世の大聖堂とかギリシャの神殿とか第2次大戦の潜水艦とかそういう歴史的な建造物乗り物などを図解解説した青少年向け?の図鑑シリーズのひとつです。

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しかし、よく見るとイラストの細部になんだか変なところがたくさんあるのが気になり、なんだか本の記述まで信用しかねる気分になってしまいました。参考までに、気になった部分の画像を上げておきます。

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ポイントのイラストですが、左側のトングレールがなくて、スローバーが直接左側のレールに固定されているように描かれています。おかしいと思わなかったのかな? 右の絵は、カウキャッチャースノウプラウとを混同しているのではないかと思えるような表現ですね。

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トンネルの中での線路敷設で犬釘を打つ様子なのですが、レールはすべてクランプで固定されているのに、打っているのは大きな犬釘というのが変ですね。トンネル上部の換気口もこんなに浅いのなら普通は切り通しにするはずでしょう?

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左の絵は、こんなに狭い線路間隔ってあるのだろうかということ。右の絵ではポイントの描き方が明らかにおかしいですよね。線路とポイントの構造を全然理解していないのじゃないかと思います。

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左の絵のアメリカン4−4−0のメインロッド、ピストンから直接第2動輪に掛かっていますしサイドロッドもありません。アメリカン4−4−0ならふつうは第1動輪に掛かるはずですし、サイドロッドが台枠内側にあるという例はちょっとありえない気がするんですが。

右の絵の連結器のループ、何か?が屹立したような雄々しい状態(苦笑)で保持されています。この種の連結器のループは普通はスクリューがついていて折れ曲げてフックに掛けられるように保持されるものだとばかり思っていましたが、こういう形態もあったのでしょうか?きっとあったのだろうと思いますが、なんだか不自然に見えました。

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客車の床下にあるトラスロッドですが、引き締めるためのターンバックルが描かれていません。他のページの絵でも同じでした。それに上の方にある車両では、クインポストも描かれていません。これではなんのために床下にトラスロッドが存在するのか、これも構造を理解していないからの間違いなのでしょう。

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左側の絵はこれもアメリカン4−4−0ですが、ロッドと弁装置が変です。普通アメリカン4−4−0は外側シリンダで、第一動輪にメインロッドが掛かり、サイドロッドで第2動輪に動力を伝えますし、スティブンソン式弁装置は台枠内側のスリップエキセントリックによって駆動されるはずだと思います。なのにこれは内側シリンダで、弁装置はクランクピンにつけられたリターンクランクで駆動する方式です。しかもこの図じゃまともに駆動するとは思えない状態のように見えます。

おかしいよね、と思って反対側のページをみたら、右側の絵のような欧州の機関車の例のイラストがあって、その一番下、イタリアの4−6−0テンダーがよく似た方式のように見えますが、これもシリンダーが台枠外側にあるように見えるのに、ピストンロッドとクロスヘッドが見当たらずガイドヨーク下端みたいな変なところにつながっていたりメインロッドも途中で切れているように見えるしバルブギヤもどうなっているのかよくわかりません。そのうえ、サイドロッドが第一動輪に掛かっていないなどなんとも不思議なイラストです。ほんとうに資料をよく見て作画したのでしょうか?どうにもよくわかりません。

アメリカン4−4−0の変な弁装置も、おそらくこれらのヨーロッパ型の弁装置を参考にして作画したのだろうと想像がつきますけれど、この種の図鑑?としてはちょっと問題がありすぎる気がするのですが、どうなのでしょうか?

よく見ていけば他にもいろいろ変な描画があるかもしれません。

この本、もともとはイギリスの出版社の本で、小池茂氏(著名な鉄道史研究家)などが訳し、日本語版の解説文なども書いているのですが、イラストはチェックしなかったのでしょうか?

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ご覧の通り、文も画も編集顧問も錚々たるメンバーのようなんですが……特にイラストを担当した人は美大出の歴史画考証を専門としていると紹介されているのに、なんだかなあ、という感じです。

同じシリーズの他の本も興味はありますが、あまり信用できなさそう、という気分で、借りようかどうかまよっています。まあ、そのテーマについてビジュアルに概要を知るには良い本だろうとは思いますけれど。


2016年10月16日 (日)

ホビーセンターカトーに行ってきました

実は下の展示会を見に行きたくて、落合南長崎まで出かけたついでに、ホビーセンターカトーに立ち寄りました。

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展示会の方は後回しにして、とりあえずホビーセンターの方からですが、二十年ぶりくらいですかねえ、以前は哲学堂公園の方から来たので地図を見ながら歩いていたら、こんなものが目に入ったのでちょっと立ち寄ってみました。

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まだ新しい様で、ペットの供養とかはじめたのかな?というかんじです。

で、ホビーセンターカトーの近くまで来たらなんやらオネーさんたちが前に立ってチラシを配ってます。なんだろう?おもったら、なんと、埼玉鶴ヶ島市のふるさと納税フェアでした。

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聞けば、KATOの工場は鶴ヶ島市にあるんだそうですね。その縁でこちらでフェアをやってるとのこと。ふるさと納税の景品?にKATOの製品やジオラマレイアウトなどがラインナップされているのにちょっとびっくり。特設のふるさと納税コーナーには20万円とか40万円のふるさと納税で差し上げるというでっかいレイアウトが実際に展示されてました。こんなのありなんですねえ。

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養命酒さんとかからも来ていて案内をしていました。昔工場があって今でも市とお付き合いがあるとのこと。

コーナーにはKATOにつくってもらったという鶴ヶ島の無形文化材「脚折雨乞祭り」のジオラマが展示されていて、これがなかなかのみものでした。

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それにしても、ホビーセンターの中が綺麗になって、おおきなシーナリィつきのレイアウトが幾つも並んでいたのはちょっとすごいなあと。ガラスケースの中にこじんまりとまとまったマイクロレイアウトもたくさん並んでたのも嬉しかったですね。でも販売コーナーに置いてあった百円ショップディスプレイケースを利用したあまり精密とは言い難いと思うお立ち台ジオラマの値段には驚きました。

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北斎の富嶽三十六景をモチーフにした女子校クラブのジオラマレイアウトも展示されていて、全景を見られたのは興味深かったです。これが鉄道模型レイアウトか、という話もあったみたいですけど、私的には全然OKという感じ。こういうの好きなんで。

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かえりがけに、屋台に出ていた鶴ヶ島市の餃子を買って、赤い電車の陰に設えられたテーブルでちょっと休憩。電車を間近にみながらいただく餃子もなかなかでした。

そのあと、最初に触れたコンセプトアート&マットペインターの仕事展へ。こちらもとても面白かったし勉強になりました。撮影に使った模型も幾つか展示されていて、撮影可能の作品もあったので、パチリ。

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最後は、池袋に回ってサンシャインまで。男たちのミニチュア展ってのを見てきました。ドールハウス系の作品の展示がとても良くできていて面白かったです。ただ、ここでもその販売価格にびっくりでした^^;

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2016年10月 9日 (日)

軽便鉄道模型祭2016参加してきました(ナベトロダンプ動画追記しました)

会場の様子や素晴らしい作品の数々は他の方のブログ報告にお願いすることにして……

今回一番目を惹かれたのは、やっぱりこのひまわり畑でした^^;

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ほかもいっぱい目移りしましたが、見る方に一所懸命で写真撮ってません……ま、写真撮ると印象が薄まるので、結果的にそのほうがよかったかも、という気分です。

私はこれこれを持って行ってクリッターズクラブのブースに置かせてもらいました。自動往復運転のミニレイアウトが所狭しと並んでいて、見飽きませんでした。しかしまあ、短期間にこんなに完成度の高い作品をよく作るものだと感心するというか呆れるというか。

自分の持ってったのが線路敷いただけの未完成だったので恥ずかしくてこまりました。

追記;

そういや、若い女性も少数だけど訪れていて、髪をピンクに染めた原宿渋谷にいそうなカップルなんかもいて、自動往復運転のコーナーではやっぱりakinori氏のドールハウスみたいなオシャレなレイアウトに注目が集まってました。

それから、今回の散財?はこれだけ。杉山さんが私のために特別にアレンジした小型DL(旧製品ボンネットタイプ)を用意してくれていたのですが、新しいボンネットタイプのものでオリジナルの塗装を想定していたので、もうしわけないけど新しいタイプの未塗装のものを購入させてもらいました。特製アレンジ品はまた別に売れますから、ということでしたが、懐に余裕があったらそれもほしかった……

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もう一つ、追加;

ナベトロダンプ用お立ち台の動画撮ってみました。

2016年9月 5日 (月)

レイアウトジオラマテクニックを学んだ資料

自分が鉄道模型ジオラマレイアウトや模型工作のテクニックを学んだ(といっても、たいした技量を身につけているわけじゃないんですけど)のはこういう本で、鉄道模型の雑誌からじゃありませんでした。現在では鉄道模型分野でも様々な良い資料が出版されていますし雑誌でも丁寧なテクニック解説記事がみられますけれど、当時はかなり事情が違いました。

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レイアウトテクニックとかレイアウトモデリングなどTMSから出版されていた本は、みなレイアウト製作記事の寄せ集めで、テクニックそのものを取り上げて系統的に丁寧に解説したものではありませんでした。ですから、それらの記事の記述から文字通り見よう見まね、盗むようにしてテクニックを身につけていく努力が当時の鉄道模型モデラーには必要だったわけです。じっさい、記事にはほんとに基本的な工具の使い方や本当に参考になるようなコツに類する事柄は書かれていませんでしたから。

そこへ出てきたのが上の画像のような、工具の選び方や工作の基礎から懇切丁寧に写真入りで説明された解説本でした。左のHow to build Dioramasディオラマの作り方は昭和56年、右のモデルメーカーズハンドブックは昭和62年の出版です。どちらも欧米人の著作の翻訳本ですので、当時の日本では手に入らない素材や、なじみのない応用できないようなテクニックもたくさんありましたが、それでも十分以上に学ぶところの多い資料でした。

鉄道模型の世界でも海外ではデイブ・フレイリーのHow to Build Realistic Model Railroad Scenery (Model Railroad Handbook)などのジオラマテクニック本が何種類も出版されていましたが、翻訳されて国内で出版されることはありませんでした。他にも米国を中心にシーナリィやストラクチャー製作の様々なガイドブックやインストラクションビデオがあって、海外通販やTMS経由で手に入れたりしたものでした。正直言って当たり外れは大きかったですが。

昭和61年には田宮からこういうガイドブックも出ていました。そのジオラマテクニックのレベルはスケールの差ということもありますが、当時の鉄道模型レイアウトのシーナリィテクニックを遙かに超えていたように思います。下の画像の跳ね橋の水面の色と波の表現をみてもそのレベルがわかります。

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当時も、ひょっとしたら今もかもしれませんが、プラモの世界の方がうんと懇切丁寧でまた先進的だったように思います。各種雑誌の記事内容も、プラモ雑誌のほうが非常にテクニック的に参考になる記述や写真にあふれているような気がします。

じっさいのところ、雑誌に発表される著名な鉄道模型モデラーのすごい作品を除けば、プラモその他の分野のジオラマテクニックの方が技術的、アート的にレベルが上のように感じることもしばしばです。それでも鉄道模型の分野は他の分野のモデラーからは一目置かれているように感じますし、市販されて容易に手に入る素材やストラクチャーキット、人形、小物なども豊富です。これはいったいなぜなのでしょう。とても不思議に感じています。

2016.9.6追記:

”素材やストラクチャーキット、人形、小物などが豊富なのは、欧米の鉄道模型が早い段階から「システムとしての鉄道」の模型を目指していたからではないでしょうか。”というコメントをいただいて、なるほどそうかもしれないな、と思いました。鉄道模型趣味は、古くは汽車車両の模型から始まって次第に鉄道運行システムの再現、それにシーナリィを付け加えてジオラマ化パノラマ化していくという過程を踏んでいるように思います。

そこで特徴的なのは「汽車が動く」ということ。よく言われるように車両たちが役者で線路やストラクチャー、シーナリィは舞台セット、バックドロップは書き割りに当たるのですね。当然フィギュアなどもその中に含まれます。だからそういうものが充実していて、それで全体として役者の演技を引き立てるわけで、それらの細々したものや書き割り自体はそれほどリアリスティックなものでもアーティスティックなものでもある必要は無いわけです。そこは演劇の舞台セットと同じく想像力と感性で補うべきところですから。

それに対して、プラモデルやドールハウスなどのジオラマの世界では、メインとなる乗り物や建築物、フィギュア、ドールを含め、切り取られたシーンそれ自体が「立体絵画」ともいえる、どちらかと言えばそれだけで完結したアート作品になっているわけで、そこにリアルさ、繊細さ、アーティスティックな表現方法含め、鉄道模型ジオラマとの決定的な差があるのではないかと思うわけです。もちろんコンペ入選作や著名な方々のアート作品とも言えるような鉄道模型ジオラマレイアウトもたくさんあって模型雑誌の誌面を飾ってはいますが、我々フツーのモデラーレベルで考えたらプラモの世界とはかなり状況が違うように思えてなりません。ホビーショーのモデラーズクラブ合同作品展などを見ればその感覚がわかってもらえると思います。

そういうことを考えていくと、ファッションやアクセサリー、工芸品などの手芸の世界も、人が身につけたり実用品として使う作品であるという前提と制約が大きく影響するという特徴をもつ、また別の価値観によるアートの世界があるような気がします。

まあ、ここで取り上げたような趣味はどれもいわゆるサブカルチャーといわれるものなので、こういう分析をしたところでべつにどうと言うこともないのかもしれませんけれど、そこはそれ、美術館に収められたりセレブな富裕層がコレクションするような高尚な芸術、アートに限らず、自分たちの手の届く世界でもその表現の特徴を考えていくといろいろとおもしろいことがわかってくるなあ、とこれも楽しみの一つかなと思っています。

2016.9.7 追記;

”ウェザリングの概念や手法が1950年代に角倉氏などの手によって紹介されたにも拘らず、ナカナカ定着しなかったのは何故なんでしょうか?”というコメントをいただきましたので、少し考えてみました。

ウェザリングが一般的になったのはやはりジオラマという概念が鉄道模型の中で普及してからではないでしょうか。それまでは、動く模型であったとしても展示見本模型のような扱いで、ロールアウト直後のまっさらで美しい状態を再現することの方が重要だし好まれたのだろうと思います。それは自動車模型(ミニカーが典型的)でも飛行機や船舶の模型でも同じでしょう。それに、現役で大事にされている車両、船体、機体はむしろ隅々まで磨かれて綺麗に手入れされているのが普通でしょうし。

AFV(航空機含む)のウェザリング表現の発展はジオラマ表現や現場活動中の現役車両の実感を求めた結果でしょう。そこで初めてファインアート的表現に近づいたのではと思います。それまでは良くて工芸品、普通にはおもちゃという認識だったでしょうし、いまでも一般的にはそう考えられていると思っても間違いないだろうと思います。自分的には模型=おもちゃで一向に構わないと思うんですけどね。あまり肩肘張らない方が楽しい気がします。もちろんそのなかからアートとして認められるものも出てきて当然だとも思いますし。

角倉氏のウェザリングはそういうアートとしての方向性をもつものだったのかもしれません。工芸品でもあえて繊細な汚しをかけて風合いを出すということがあるのと同じ感覚ですね。あのような現役として大事にされながら使い込まれているような美しいウェザリングは素敵だと思います。ただ、AFVの世界では、凄まじく汚れたり傷ついたりしている様子を表現することがそれにあたるわけなので、そこをどう認識するかが興味深いところです。

余計なことを一言付け加えると、わたしの場合は美しい工作や塗装、ウェザリングをしたくても腕が追いついていかないので、もっぱら”印象派風”と称していい加減なイメージ優先でごまかしているのが”忸怩たるところ”であったりします。

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