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2018年6月 8日 (金)

「レイアウト、ジオラマの違い」とか

最近また話題になっている「シーナリィ付きレイアウトで車両以外のものが動かないのは不自然に感じる」という話は、おそらくは、模型ジオラマを静止画、シーナリィ付きレイアウトを動画、それも印刷物や映像を通して鑑賞する事が多い事を前提とし、さらに付け加えるなら模型ジオラマなどは一般的に写実的表現手法を至高?とする通念に由来する問題提起なんじゃないかと思う。

言いたい事はほぼこれでおしまいなんだけど……

ただね、写実的手法の作品でもときどき、ある特定の時間のある特定のシーンを切り取った「動きを感じるジオラマ」もあれば、汽車が動く「記憶の風景(画)のようなレイアウト」もある。

その場合、そのどちらも、純粋に写実的表現手法として見たら結構不自然なデフォルメをしていることが多いように思う。大げさに言えば絵画作品なんかで3次元や4次元を表そうとするようなものなんだろうと思う。知らんけど(^^)

でも、昔から言われるようにシーナリィ付きレイアウトが舞台芸術(書き割り)で汽車が演者という感覚なら車両以外のものが動かなくたって何も不自然なことはない。実際の舞台演劇鑑賞では観客は演者の演技に惹きつけられているから。

そこが舞台演劇と映画の違いかも。映画なんかだと背景に映っている風景や人が細部まで写実的でしかも自然に動いていないとちょっと違和感がある。アニメでは、舞台芸術(書き割り)的な静止した背景と動きのある背景とふた通りあって上手に使い分けている気がする。人形劇やマリオネット、ストップモーションは舞台演劇に近い。これがシーナリィ付きレイアウトに近い表現かも。

だからジオラマやシーナリィ付きレイアウトに何を求めるかで、その表現手法が変わるということじゃないかな?

実物をそのまま鑑賞するのか、写真を撮って静止画として鑑賞するのか、動画として鑑賞するのかで、作品の作り方や見方、鑑賞者の感じ方は全然変わってくると思う。

サンダーバードで実際に使われた人形でつくった動かないジオラマが魅力的とは思えないものね。

だからモノは本来意図する見せ方で展示することがすごく大事なんだと思う。そのへん鉄道模型方面はあまり意識してないんじゃないだろうか。

とまあ、それはそうとして、やっぱり模型、おもちゃの汽車は、凝ったシーナリィや動く背景など無くったって、机の上や畳に敷いた線路の上をくるくる走らせて眺めているだけで、それだけで頭の中にイメージが膨らんでとっても幸せな気分になる、ということが一番重要な事だと思っている。

難しいことはわからないけれど、それで良いんじゃないのかな?

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コメント

私もレイアウトまだ、全然すすんでいないのですが、このことはずっと考えています。

舞台と映画の違いの話は、私もまったくそのとおりだと思います。
舞台では簡単な舞台装置で、役者の演技や音楽・照明で観客にリアルな情景を想起させることになります。最近はコストの問題もあって。スクリーンへの映像投影を舞台装置の代わりに使うことも増えていますが、これは邪道だと思います。

模型雑誌などをみていると、やはり写真映えのするレイアウトやジオラマが多く取り上げられるので、映画的なレイアウトが上質というイメージになりますが、簡単なシナリーやストラクチャーでも車両中心に考えれば十分だと思います。

ブロードウェイミュージカルの大プロデューサーであるハロルド・プリンスは、「私の舞台で観客を世界のあらゆる所やあらゆる時代に連れて行く」といっていますが、鉄道模型が動くレイアウトにも同じことがいえると思います。

逆に写実的表現手法でリアルに情景がつくられたジオラマの方が、模型車両以外は動かないというジレンマにおちいるのかもしれません。
ギミックを多用して模型車両以外に動きを与えたレイアウト、実見したものでは、ドイツ・ハンブルグのミニチュアワンダーランドですが、確かに動きはありますが、主役は鉄道模型ではないような印象も受けました。

ゆうえんさん

こんにちは、コメントありがとうございます。

日本屈指の古典機スケールモデラーであるゆうえんさんの数々の作品をレイアウトの上で如何に魅力的に演出、鑑賞するか、ということをイメージしたら、やはり舞台演劇の手法になるのだろうな、と思いました。

実感的で精密なジオラマは写実画としての魅力は大きいと思いますが、主役を引き立てる舞台装置にはなりにくいのでしょう。舞台芸術というジャンルのアートを勉強してみる価値はありそうです。

特に光の演出など学びたい要素はほんとうにたくさんあると思いますが。ただそれをどんな風に鉄道模型に取り入れたらよいのか、まだイメージが湧いてきません。

こういうことを考えるのも、楽しみの一つですね。

私の鉄道模型以外の趣味のひとつは芝居見物で、結構劇場に足を運びますが、舞台装置や照明にはいつも目をこらしています。

レイアウトの光の演出ということで、一番想うのは、坂本衛さんの摂津鉄道の蔵本村です。
大阪JAMだったと思いますが、ガラスショーケースに入って展示されているのを最初に見たときと、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室の企画展示で、夕方の景色としてライティングして展示されているのを見た時で、全然印象が違ったのです。
ディテール、細部を見るという点では前者のショーケースの中の方がよくみえるのですが、後者の方が一幅の絵のようで感動したのを覚えています。
それ以来レイアウトの光の演出というのはまだまだ工夫の余地があるなと思っています。

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