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2016年4月30日 (土)

ハンダ付け用フラックス&突沸

ハンダ付け用フラックスには、ホームセンターで売っているステンレス用フラックスを薄めたものを使っています。薄めて使うと熱せられた時に沸騰したフラックスが飛び散って大変だという話をよく聞きます。

でもウチでは、バーナー付けでは時々ハンダの粒が動いて困ることもありますが、あんまりフラックスが跳ねて飛び散って困るということはありませんし、ハンダ鏝を使う場合はほとんどそういうことがありません。

追記;もちろんフラックスが沸騰しますが、とてもこまかい泡がわずかにシュワシュワという感じで出るくらいです。

なぜなんだろうなあ、と考えてみたら、思い当たることがふたつほど。

1点目;私の場合、希釈に無水エチルアルコールを使っています。もともとは表面張力を小さくして濡れを良くするのが目的でしたが、エチルアルコールの沸点は78.37°C、良く濡れて薄く広がってかつ水よりかなり沸点が低いことに関係があるのかもしれません(追記;沸点が低いのは後に述べる理由を考えると逆効果なのかも)。それに良く濡れて広がるので使うフラックスの量が少ないですから沸騰しても液を弾き飛ばすほどの泡が出ないのでしょう。

2点目;最近綺麗なキットを組み立てておらず、フリーのスクラッチがほとんどで、下地仕上げに磨き出しもしないので、真鍮板は錆だらけのままかペーパーやヤスリの痕で傷だらけの状態でハンダ付け加工しているということ。

だって汚いまま傷だらけのままでもハンダ付けには支障ない(ちょっとくらいの錆はフラックスをつけると溶けてしまうみたいです)し、そこそこ平らになっていたら鏡面になっていなくても塗装しまえばいっしょだし、第一綺麗に磨くのめんどくさいし。

それはともかく、実は2点目のほうが影響が大きいのではと睨んでいます。

というのは、ひどくフラックスが飛び散るのは、ただの沸騰ではなくて、突沸と呼ばれるものだと思われるからです。突沸というのは、「沸騰していなかった液体が沸点を超えた温度で突然爆発的に沸騰する現象」で、「沸点よりも高温なので蒸気圧が外圧より高く、一端気泡が生じると急激に(爆発的に)膨張し周囲の液体を飛び散らせる」のが特徴です。フラックスが派手に飛び散るのはこの現象によるものですね。

化学実験で蒸留を行うときなどではこれを防ぐのに沸騰石というものを使います。液体中に多孔質の沸騰石を入れておくと、沸点の温度でその小さな孔から少しずつ細かい泡となって蒸気が発生して沸騰するので蒸気圧が低く突沸が起こらないというわけです。

普段から使っている鍋などでは、自然とできた小さな傷がたくさんあって、これが沸騰石の孔と同じ役目をするので突沸はほとんどおこらないそうです。

つまり、私のように、錆や細かい傷で汚い表面のまま(ただし脱脂はしてます)ハンダ付けする場合は突沸は起こりにくいということなのですね。

ということで、エタノールの効果と面倒くさがりと手抜き?で汚い金属表面のおかげで突沸は滅多に起こらず、平和にハンダ付けができているのではないか、と想像していますが、まあ、当たらずとも遠からずというところでしょう。

そんなわけで、これからも手抜きの汚い状態のままでアルコールで薄めたフラックスを使いハンダ付けに勤しむつもりです。

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