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2015年4月24日 (金)

レイアウトは芝居か映画か?

ゆうえんさんのブログで、レイアウトは芝居か映画か?というテーマで、興味深い考察があったので、つい……

じぶんとしては、芝居の書き割りも、特撮映画で使われるような本物そっくりの精密ミニチュア、ジオラマも、なんか求めるものとは違うような気がして、考え込んでしまいました。

まあ、もともとそんなに精密な写実的なミニチュアをつくるセンスも能力もありませんし、芝居の書き割りの様な単純化された造作で想像を膨らませるような、そんな素晴らしい想像力にも恵まれていないのも理由の一つだとは思うのですが、しばし沈思黙考の末、やっぱり模型は模型らしく、つまりおもちゃはおもちゃらしく、そしてそこからちょっと発展して、風景の印象を粗いタッチでとらえたような、そんな印象派の絵画のようなジオラマ、レイアウトが好みなのかもしれないな、という結論に落ち着きました。

そういうレイアウトや車輛作品って、あまり日本型やアメリカ型のレイアウトにはみられません。アメリカ型のレイアウトはあくまでも写実的。日本型はアメリカ型に準ずるか、もしくは芝居の書き割り風が大勢を占めるように思います。

印象派の絵画のようなテイストのレイアウトというのは、フランスの軽便鉄道模型専門誌Voie Libreに良く掲載されているような、どちらかといえば小さいサイズの、水彩画の背景がしつらえていたり木彫りや粘土細工のようなデフォルメされた人形が生き生きとしたシーンをつくりあげる、一種人形劇の舞台を見るようなそんなレイアウトです。

こういうレイアウト(ジオラマ)をつくるにも、芝居書き割りや特撮映画ミニチュアのような精密写実的レイアウトをつくる能力とはまた別の卓越したセンス、技量が必要だと思いますし、とても自分がそのようなレイアウトを簡単につくれるとも思いませんが、もしシーナリィ付きのレイアウトやちいさなパイクをつくる機会があったら、ぜひそういうテイストに仕上げてみたいな、と思いながら、ネットやVoie Libreの誌面を眺める今日この頃です。


2015.4.25 追記

芝居の書き割り型レイアウト(パイク)ですが、なかにはとてもユニークなデフォルメをした、それ自体がオブジェのような作品もありますね。諸星さんやそのお弟子さん達の作品はその芝居の書き割りの発展形に当たるように思います。

最近のバイロイト音楽祭のように、オリジナルの時代設定を大幅に変更して現代の社会や近未来、SFの世界観のような衣装や舞台装置を冒険的に採用した舞台芸術も頻繁に見られますが、そのようなレイアウトだってあっていいような気がしますね。

ただそこまでくると、実物指向のまじめな鉄道模型ファンにはあまり好ましくは思われないだろうと思いますし、鉄道模型と言っていいのかどうなのか、なんだかむずかしいお話になってきそうな気がします。

何にしろ、ナローならおよそなんでもそれなりのカッコはついてしまうという特性を生かして、自分はこの、どちらかといったらアウトサイダー的なスタンスで模型を楽しんで行きたいものだと思っています。


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