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2014年8月 3日 (日)

1年以上使ってなければ捨てろ?

整理の仕方とか、断捨離とかで、金科玉条のように言われていることですが、これ、モノをつくる人にとっては、絶対にやっちゃいけないことの一つだとおもいます。

物理的に、手芸や工作をするだけじゃなくて、絵を描くとか文章を書くとか、とにかく何かをつくり出す作業をする人は、絶対に「1年以上使ってなければ捨てろ」などという妄言にだまされてはいけません。

理由は、素材を持つこと、ため込むこと=発想の引き出しを持つこと、に近いと思うから。

ブリコロールという言葉がありますよね。フランス語で、「日曜大工」とか「器用に仕事をする人」などという意味だそうですが、フランスの社会人類学者レヴィ・ストロースが、その著書「悲しき熱帯」の中で、「いつか役に立つかもしれない」と目の前にあるものを収集し保存し、そしてそれを時が来たときに上手に使う人間の習性のことをこの言葉で表現したことでも知られています。

モノをつくるということは、まさにそういうこと。持っている「いつか役に立つかもしれない」雑多な「今すぐは役に立たない」どころか「ここ数年来使ったためしのない」モノや知識があればあるほど、創作は自由に、また楽になるし、良いモノができる、と言い切っていいと思います。

いわゆる「断捨離」出来る人、「1年以上使ってなければ捨てろ」を実践できる人なんてのは、つまり、自分ではなにもつくらない、基本的にほぼ完全な「消費者」であって、自らは創造することも、その能力も無い人だろう、と思うのですが、それは、ちょっと言い過ぎかな?

まあ、世の中、破損品、ナマモノ、汚物まで含めてなにもかも放置し、ただただ溜め込むだけで使いもせず、整理も出来ずにゴミ屋敷、なんて例もあるわけで、それはそれで、創造とは縁のない、ブリコロールとはまったく異なる方々の世界のお話しですから、そういう世界に住んでおられる方々にのみ通用する概念を、すべての人々に適用することが間違いというか、私が感じるものすごいソウジャナイ感の原因なんだろう、と思います。

とにかく、自分がちょっとでも創造的なことをする傾向がある側の人間だとおもうなら、けっして「1年以上使ってなければ捨てろ」なんて、なにもつくりださない、つくる能力もない愚か者の言葉にまどわされてはいけません。

それは、自分で自分の創造性を封じるということなのだから、なんて歯の浮くような、どう考えても身の丈にあわないようないいいわけをして、またいらぬものを買ったり集めたりする我が身をふり返り、乱雑に散らかった工作室を眺めて、ため息をつく休日の昼下がりなのでありました。^^;;;

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