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2014年1月 1日 (水)

謹賀新年:「鉄道林 - Der Eisenbahnwald」(本の紹介)

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

ことしの抱負は……また後で、ということにして……

年明け早々に……こんな本を見つけました。

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1993年に、JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)が、「鉄道林」100周年を記念してつくった写真集です。

この手の書籍としては出色の出来だと、ページをめくりながらちょっと感動しました。

写真がとても美しく、編集デザインも今となってはあか抜けない感が否めませんが、当時としては最先端だったと思われるような凝ったものですし、なんといっても収録された情報の質が高いことに驚かされます。

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よくみられるような、単なる景観的、情緒的、美術芸術的な視点からの写真集ではなく、「鉄道林」の歴史的技術的背景やその役割の科学的な解説に加え、普遍的な森林の造成、維持に関する具体的な技術、用語知識など、実にわかりやすく、また、詳細な記事が掲載されています。

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森林林業関係の仕事に携わる自分がみても、間違いなくおすすめできる内容です。もちろん、まったく知識の無い方にも十分理解出来るように書かれています。いや、たいしたものです。

誌面のデザインは、DTP(Desk Top Publishing:コンピュータによるエディトリアルデザイン)がすごい勢いで普及してきた時代の編集なので、例によって例のごとく、やり過ぎ凝りすぎで見にくいページもみられますが、全体としては相当根性入れていろいろ新しい手法を取り入れ、当時としてはハイセンスな誌面にしようと努力した形跡が伺われてほほえましくなります。任された出版社の担当者、がんばったんだろうなあ^^;

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ひとつだけ、これがほしかったな、とおもうのは、全国の「鉄道林」リストと位置図。まあ、ウェブページを検索すれば、その手のファンもいますから、かなりのところまで出てくるだろうとは思うのですが、せっかくJRという立場を生かすなら、それぞれの鉄道林の歴史や施業経過まで含めたデータベースを構築、公表できただろうにと思うと、ちょっと残念です。

奥付を見ると、企画編集:JR日本鉄道林研究会、制作:株式会社ジェイアール東日本企画/T.Y.D. INC. 、発行:1993年3月、東日本旅客鉄道株式会社 施設電気部土木課、印刷:印象社、となっていました。印象社というのは美術展等の図録を専門にしている出版社のようですね。

旧国鉄、JR内部の腐ったイデオロギー労組体質は虫酸が走るくらいに嫌いですが、それとは別に、こういう素晴らしい資料の出版を企画、実現する人々が組織の中におられる、それを許す会社であるということを知って、JRの品格とその未来にそこはかとない期待みたいなものを感じます。

鉄道博物館などには必ず蔵書されているでしょうし、大きな図書館ならあるかもしれません。機会があれば、ぜひ、手にとってごらんになってください。

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