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2011年4月23日 (土)

追補 「グレンフィナン高架橋」について

書店に行って旅行観光コーナーを眺めていたら、イギリス「鉄道遺産」の旅という本の表紙が目に留まり、「これ、グレンフィナン高架橋では?」と思わず手にとりました。

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グレンフィナン高架橋については、以前に曲線構造をしたコンクリートアーチ橋という話題で取り上げたことがあったのですが、実際にアーチ橋脚部分まで曲線を描いているかどうか、確証が無く、ずっと頭に引っかかっていました。

そのことがあったからでしょう、いそいで本の中身を確かめて、まちがいなくグレンフィナン高架橋であることを確認。こんなに構造がよく観察できる映像も無いだろうと言うくらいのアングルからの写真です。

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本文には同じアングルの鮮明な写真が掲載されているのですが、この表紙写真でも十分構造が確認できます。

これをみると、橋のコンクリートづくりの欄干部は間違いなくカーブを描いています。そして、アーチ橋脚部が欄干部のカーブとおなじ面でつながっていることが確認できます。雨水で溶出した石灰分が白く流れた後が目立つので一見、脚部に角があってアーチ部は直線であるようにみえますが、よくよく観察すると欄干部と同じカーブを描いていることがわかります。

これでいちおう、積年の疑問(笑)は解決。なんか気持ちいいですね(^^;;;

それにしても、グレンフィナン高架橋、コンクリート造りということで、もっと打ちっ放しののっぺりした表面をしているのかと思っていたのですが、こうしてアップで見ると、まるで石積みアーチ橋のような表面のテクスチャーで、少々驚きました。

ものが大きいだけに相対的に型枠材の跡が細かく見えることや、風化浸食で表面に無数のひびや傷がはいってそこから石灰分がしみ出して模様をつくっているということもあるのでしょう。

コンクリート橋でも、こんな風に風格のある景観になるのは、やはり鉄道だからこそ、ということがあるかもしれません。これがハイウェイの高架橋だったら、単に古くさく汚く危険に見えるでしょう。

そう思うと、鉄道の景観って、自然の風景に融け込むことが前提となった、人工構造物としては稀な部類の価値基準と美観を持って受け入れられる景観なのではないかと感じます。

追記:

この本、英国の有名どころの保存鉄道を観光ガイドしたもので、特に珍しい資料が掲載されているわけではありませんが、写真がとても綺麗です。編集・取材事務所を経営している著者が現地取材した記録に歴史的背景などの解説を織り交ぜて書かれていますので、それなりに楽しめます。

著者の秋山岳志氏は、ほかにも英国のナローボートやトーマス関係の本をいくつか出版されています。

また、ネットでも『機関車トーマス』とイギリス鉄道遺産、というブログを開設されていて、そちらには本にはない情報もいろいろとあって楽しめました。そのブログ中にグレンフィナン高架橋の別角度からの写真が掲載された記事がありましたのでリンクを貼っておきます。

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コメント

これは見事な写真です。これで、一件落着となりましたね。ディテールもよくわかります。ただし、強度計算的な解釈に疑問が残りますが‥‥。
それと、コンクリートがこれだけ風格があるというのも驚きです。

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