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2010年3月 6日 (土)

「砂」

八木軽便鉄道さんのブログで、芥川龍之介の「トロッコ」が話題にあがっています。

トロッコへの憧れというか、なんともわけのわからない衝動、思いを代弁してくれるようなそんな小説として紹介されているのですが、同感です。

細かいところは忘れてしまいましたが、あの短編を読んだときの感覚はとてもよく覚えています。理屈ではなく感性に訴えるものがあったような、というと大げさかも知れませんが、トロッコ遊びに憧れる男の子の本能みたいなものに訴えかけるものが、確実にあったと思います。

この「トロッコ」に加えて、私の場合は、子供の頃に読んだ「砂」という外国文学が記憶に残っています。

舞台は英国ヨークシャーの海岸の町。いまにも砂に埋もれようとしている小さな町で、少年達がうち捨てられたトロッコの線路を砂の中から掘り出して復活させようとするお話なのですが、町の様子や少年達の学校や家庭での生活など、全体を通じる雰囲気がなにかしら虚無的で、ちょっと変わった児童文学でした。

細かな描写は忘れてしまっていますが、主人公達が土地所有者に見つからないように夜中にこっそり道路の舗装に埋まった線路をタガネをつかって掘り起こしてトロッコを通し、その跡をふさぐためにコールタールを流して砂をかけたのだけれど、その部分だけ色が黒くなって「まずいな、道路に髭をかいたようにみえる」とつぶやいたところや、家に帰ってから手に付いたコールタールを落とすのに姉さんのシャンプーだったかな、それを使い、水盤を汚したと言って怒られないようにときれいに洗うところ、その時にのどが渇いて、缶入りクリームソーダを戸棚で見つけて飲むのだけれど、その缶には「アイスクリームは別に買って入れてください」と書かれてあって、「なんだこれ」とあきれるところ、など、何十年も前に読んだ文章の記憶が断片的によみがえってきて、もちろんストーリーはしっかりと覚えてはいますが、もう一度手にとって読み返し、あの独特の雰囲気を味わってみたくなりました。

たしか、ハードカバーの岩波書店の本だったはず、と、アマゾンで「岩波、砂」というキーワードで検索すると、出てきました。

なつかしい表紙の写真も掲載されています。どうやら岩波少年文庫にも収録されているようですね。

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砂 (1977年) (岩波少年文庫) ウィリアム・メイン、マージェリー・ジル、 林 克己 (- - 1977/9)

市立図書館の蔵書を検索したら、ハードカバーの単行本もちゃんとありました。これは、是非とも借りて読まなければ(^^;;;

ひさしぶりに、すこしだけですけど、小説?を読みたい、という気分になったことを喜びたいと思います。

2010.3.12追記

図書館で借りてきました。どうせならとおもって、ハードカバーを借りたら、表紙はシミだらけ、本文紙も茶色く焼けてものすごく貫禄がついた古書然とした本だったので、びっくりしました。係の方が、古い本ですみませんねえ、と申し訳なさそうに手渡してくれたので、ちょっと恐縮しました =^・^= 

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土日にゆっくり楽しもうと思います。

2010.3.13追記
天気のよいのに、どこにも行かず、こたつに潜って読了 =^・^= 
読んだのが小学生か中学生の時ですからかれこれ40年ほどもまえなのに、挿絵や文章の位置関係等に確かに見覚えがあるのに気づいて驚きました。本文にあげたエピーソードのこまかなところは少し記憶と違っていましたが、全体のストーリーはつい先週読んだように覚えているのにも、びっくり。人間の記憶の不思議さを感じました。
ここのところ記憶や意欲の衰えを自覚するようになってきていたので、なんだか良い方向へのきっかけをもらったような気になりましたがどうでしょう。
でもやっぱり、老眼の影響でしょうか、やたら目が疲れるのには参りました。読書用の眼鏡をもう一本誂えなければならないのかもしれません。


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コメント

児童文学「砂」という
とても楽しそうな本を
ご紹介下さいまして、ありがとうございます。
それから、当社の
「トロッコ」記事の紹介もありがとうございます。
すでに絶版のようで、
ネットで検索して
思わず古書を注文してしまいました(笑)。
今から本が届くのが楽しみです。

 「砂」の表紙絵を懐かしく拝見しました。どこかにしまいこんであるのではと、捜してみましたが発見できませんでした。私はかつて地質学少年だった時期がありましたので、トロッコと化石発見の両方を楽しんだ思い出があります。
 イギリス児童文学には、発明発見系・探検系・歴史学系・博物館系等のテーマが多いように思います。ボランティアによる保存鉄道が多いことにも関係があるように思えてなりません。

どてかぼちゃさん、
もう読まれましたか?私は図書館で借りてきました。読み直すのが楽しみです。

さくてつさん、
ご存知でしたか。これって、なかなかの名作だと思いますが、いかがでしょう?

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